2014/02/15

Cygwinパッケージの管理

Cygwinのセットアップツールを利用してパッケージを管理するのはWindowsぽいやり方ですが、やっぱりCUIでやるのが効率的です。

みなさん使っていると思いますが、apt-cygというCUIベースのパッケージマネージャを私も利用しています。利用していないという方はぜひ試してみてください。

インストールの条件

このapt-cygというパッケージマネージャは依存関係を持っており、以下のCygwinパッケージに依存しています。こればかりはしょうがないのであらかじめセットアップツールでインストールしておいてください。
  • wget
  • ca-certificates
  • gnupg
※ 32ビット版のCygwinの場合は、追加の作業が必要なようなのでREADMEを確認してください。

インストール方法

apt-cygは元々GitHubのtranscode-open/apt-cygで公開されていましたが、Commit Activityを見ると2013/07/28移行は一切コミットされておらず開発は止まってしまっていました。そこでNetwork Graphを見てみたところ、kou1okada/apt-cygがフォークして積極的に開発を継続していることが確認できたので、現在はこちらを利用させていただいています。

余談ですがGitHubのこういった機能にソーシャル感とを感じますね。

インストールは実に単純で、https://raw.github.com/kou1okada/apt-cyg/master/apt-cygを/binや/usr/local/binにダウンロードし、実行権限を付与するだけです。

 $ cd /usr/local/bin
 $ wget https://raw.github.com/kou1okada/apt-cyg/master/apt-cyg
 $ chmod 700 apt-cyg

プロキシ環境で利用する方法

内部ではwgetを利用しているのでwgetの流儀に従ってプロキシの設定を行っておけばよいです。

利用方法

$ apt-cyg install <package names>
$ apt-cyg remove <package names>
$ apt-cyg update
$ apt-cyg show
$ apt-cyg find <patterns>
$ apt-cyg describe <patterns>
$ apt-cyg packageof <commands or files>
$ apt-cyg pathof <cache|mirror|mirrordir|cache/mirrordir|setup.ini>
$ apt-cyg key-add <files>
$ apt-cyg key-del <keyids>
$ apt-cyg key-list
$ apt-cyg key-finger

オプション

オプションはこんな感じです。
  •   --charch <arch>: アーキテクチャを切替える
  •   --use-setuprc: /etc/setup/setup.rcに設定されているキャッシュとミラーを利用する
  •   --ignore-case, -i :指定したパターンから重複を無視する
  •   --force-remove :強制的に削除する
  •   --force-fetch-trustedkeys: 強制的にキーを取得する
  •   --no-verify, -X : setup.iniの署名を検証しない
  •   --no-check-certificate : サーバの証明書を検証しない
  •   --mirror, -m :ミラーを設定する
  •   --cache, -c :キャッシュを設定する
  •   --file, -f :ファイルからパッケージを読込むread package names from file
  •   --noupdate, -u :setup.iniを更新しない
  •   --ipv4, -4 : wgetでipv4を利用する
  •   --help : ヘルプを表示
  •   --version : apt-cyg のバージョンを表示

所感

CUIベースでパッケージの管理をできるのは非常に便利です。
ただ、内部で実行しているwgetなどの各種コマンド出力がそのまま表示され、実行結果が読みずらい点がいまいちです。

2014/02/05

Cygwin インストール(バージョン1.7.27)

Windows環境でのCUI充実のため、Cygwinを利用しています。
ちょうど今、環境を作り直す機会があったので、せっかくだから記録しておこうと思いたちました。
まずはインストールからです。(記録するほどの内容もないのですが。。。)

インストール手順

手順 1 . Cygwinの公式サイトからセットアッププログラムをダウンロード

ブラウザを起動しCygwinの公式サイトにアクセスし、64bit環境の場合は、setup-x86_64.exe をクリックしセットアッププログラムをダウンロードする。(32bit環境の場合は、setup-x86.exe をクリックする。

Cygwin公式サイト

手順 2. セットアッププログラムを起動


セットアッププログラムをダウンロードしたら起動する。
起動したら「次へ」ボタンをクリックする。

セットアップツール起動画面

手順 3. インストール方法の選択

遥か昔、ネットワークの遅い時代にはいったんローカルにダウンロードしてからインストールしたもしていたが、そんな必要もないので「Install from internet」が選択されていることを確認(デフォルトで選択されているはず)して、「次へ」ボタンをクリックする。

インストール方法の選択画面

手順 4. インストールディレクトリの選択

必要があればインストール先ディレクトリを変更し、「次へ」ボタンをクリックする。

インストールディレクトリ選択画面

手順 5. プロキシ設定

プロキシが存在する環境でインストールを行う場合は、プロキシの設定を行い「次へ」ボタンをクリックする。

ダウンロードソースへの接続タイプの選択画面

手順 6.ダウンロードサイトの選択

ダウンロードサイトを選択し「次へ」をクリックする。

ダウンロードサイトの選択画面

手順 7. インストールパッケージの選択

インストールしたいパッケージを選択し「次へ」ボタンをクリックする。
セットアップツールは初回インストール時しか利用しなくて、パッケージ管理は、コマンドベースのapt-cygを利用するので、apt-cygが依存するwget,ca-certificates,gnupgを予めセットアップツールでインストールしています。

インストールパッケージの選択画面

手順 8. 依存解決

特になにもする必要はないので「次へ」ボタンをクリックします。

依存解決画面

手順 9.インストール

インストールが開始されるので終わるのを待ちます。

インストール画面

手順 10. 完了

「完了」ボタンをクリックしてインストール完了です。

インストール環境画面