みなさん使っていると思いますが、apt-cygというCUIベースのパッケージマネージャを私も利用しています。利用していないという方はぜひ試してみてください。
インストールの条件
このapt-cygというパッケージマネージャは依存関係を持っており、以下のCygwinパッケージに依存しています。こればかりはしょうがないのであらかじめセットアップツールでインストールしておいてください。- wget
- ca-certificates
- gnupg
※ 32ビット版のCygwinの場合は、追加の作業が必要なようなのでREADMEを確認してください。
インストール方法
apt-cygは元々GitHubのtranscode-open/apt-cygで公開されていましたが、Commit Activityを見ると2013/07/28移行は一切コミットされておらず開発は止まってしまっていました。そこでNetwork Graphを見てみたところ、kou1okada/apt-cygがフォークして積極的に開発を継続していることが確認できたので、現在はこちらを利用させていただいています。余談ですがGitHubのこういった機能にソーシャル感とを感じますね。
インストールは実に単純で、https://raw.github.com/kou1okada/apt-cyg/master/apt-cygを/binや/usr/local/binにダウンロードし、実行権限を付与するだけです。
$ cd /usr/local/bin $ wget https://raw.github.com/kou1okada/apt-cyg/master/apt-cyg $ chmod 700 apt-cyg
プロキシ環境で利用する方法
内部ではwgetを利用しているのでwgetの流儀に従ってプロキシの設定を行っておけばよいです。利用方法
$ apt-cyg install <package names>
$ apt-cyg remove <package names>
$ apt-cyg update
$ apt-cyg show
$ apt-cyg find <patterns>
$ apt-cyg describe <patterns>
$ apt-cyg packageof <commands or files>
$ apt-cyg pathof <cache|mirror|mirrordir|cache/mirrordir|setup.ini>
$ apt-cyg key-add <files>
$ apt-cyg key-del <keyids>
$ apt-cyg key-list
$ apt-cyg key-finger
オプション
オプションはこんな感じです。- --charch <arch>: アーキテクチャを切替える
- --use-setuprc: /etc/setup/setup.rcに設定されているキャッシュとミラーを利用する
- --ignore-case, -i :指定したパターンから重複を無視する
- --force-remove :強制的に削除する
- --force-fetch-trustedkeys: 強制的にキーを取得する
- --no-verify, -X : setup.iniの署名を検証しない
- --no-check-certificate : サーバの証明書を検証しない
- --mirror, -m :ミラーを設定する
- --cache, -c :キャッシュを設定する
- --file, -f :ファイルからパッケージを読込むread package names from file
- --noupdate, -u :setup.iniを更新しない
- --ipv4, -4 : wgetでipv4を利用する
- --help : ヘルプを表示
- --version : apt-cyg のバージョンを表示
所感
CUIベースでパッケージの管理をできるのは非常に便利です。
ただ、内部で実行しているwgetなどの各種コマンド出力がそのまま表示され、実行結果が読みずらい点がいまいちです。