2013/03/25

Apacheでホストベースのアクセス制御

ホストベースのアクセス制御を行うには、「Order」、「Allow」、「Deny」の3つのディレクティブを使用します。

Orderディレクティブ

Allow、Denyの評価順序を設定するディレクティブです。設定の内容と挙動の関連は以下の通りです。

設定 評価順序 デフォルトの挙動
Order allow,deny Allow->Deny 拒否
Order deny,allow Deny->Allow 許可

Allow/Denyディレクティブ

アクセスを可否を設定するディレクティブです。
書式は以下の通りです。

[Allow|Deny] from all|host|env=[!]env-variable [host|env=[!]env-variable] ...

設定例は以下の通りです。

1. ドメイン名による指定

Allow from test.com
Allow from .test.com
特定のサブドメイン配下すべてを対象にすることも可能です。

2. IPアドレスによる指定

Allow from 10.1.2.3
Allow from 192.168.1.5 192.168.120.2

複数のIPアドレスを指定する場合はスペースで区切ります。

3. ネットワークアドレスによる指定

Allow from 10.1
Allow from 192.168.1 192.168.120

4. ネットマスクを使用した指定

Allow from 10.1.0.0/255.255.0.0

5. CIDRを使用した指定

Allow from 10.1.0.0/16


設定はDirectoryディレクティブ、.htacessで有効です。

設定の上書きについて

.htaccessによる設定の上書きを有効にするには、上位のコンテキストのAllowOverrideで以下のどれかが設定されている必要があります。
  • ALL
  • Limit

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